2003年3月27日(木)「しんぶん赤旗」
【アンマン25日岡崎衆史】国連児童基金(ユニセフ)のベラミー事務局長は二十五日、イラク戦争で民間人死傷者が相次いでいることについて、「容認できない」と厳しく非難し、米国など紛争当事者に対して安全を守るよう求めました。ベラミー事務局長は、「子どもたちや女性が死傷しているとの報道に懸念を抱いている」と述べ、「悲劇であり、容認できない」と強調。その上で、「子どもたちの命、健康、幸福を守るよう求める」と訴えました。
ベラミー事務局長はまた、「現状では、世界は、人間に対する戦闘の被害を明白には把握していない。民間人に対して注意が向けられていないことに当惑せざるをえない」と懸念を表明し、民間人被害の実態を伝える必要性を強調しました。
一方、ユニセフのジェフリー・キール報道官は二十五日、アンマンで本紙に、「米英両国を含む紛争当事国は、民間人を守る人道的な義務と国際法を守る必要がある」と語りました。