日本共産党

2003年3月27日(木)「しんぶん赤旗」

アラブ各国に反戦広がる


 【カイロ25日小泉大介】米英軍によるイラクへの猛攻撃がつづく二十五日、アラブ各国でイラク戦争即時停止を求める集会やデモが繰り広げられました。

 二十三日に米英軍によるイラク空爆で五人の自国民を殺害されたシリアでは、首都ダマスカスで約五十万人がデモに参加、過去最高の規模になりました。

 参加者は「イラク攻撃は不当な侵略で絶対的な国際法の侵害だ」「米英指導部は国際的テロリスト」「イラク人殺害を今すぐ停止せよ」「イラクはアラブの象徴だ」などと叫び、米英両国大使館員の追放を要求するなど、反米英感情の激しい高まりを示しました。また全国各地でも集会が行われました。

 シリアのミロ首相は同日の閣議後、「米英の侵略軍のイラク領からの即時、無条件撤退」を要求すると表明しました。

 レバノンの首都ベイルートでは、イスラム教系とキリスト教系の各党が呼びかけたデモに数千人が参加。ヨルダンでは、イスラム団体、政党、女性団体が首都アンマンの反戦集会に集結しました。

 リビアの首都トリポリでは、数十万人がデモに参加し、反米のスローガンを叫び、イラク大使館まで行進しました。チュニジアの首都チュニスの労組主催デモには、イラク戦争開戦以来最大規模の一万人が参加。「ブッシュは殺人者、ブレアは彼の犬」「米国大使を追放し大使館を閉鎖することはわれわれの義務」などと声をあげました。アルジェリア、スーダンでもデモや集会がおこなわれました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp