2003年3月27日(木)「しんぶん赤旗」
難民支援活動に取り組んでいるNGО(非政府組織)が二十六日夜、東京都内でイラク問題に関する緊急集会を開きました。国際協力NGОセンター(JANIC)、日本国際ボランティアセンター(JVC)、ジャパン・プラットフォーム、難民を助ける会など約二十団体が参加しました。
集会ではイラクやヨルダンで難民への食料・水、医療支援をしている団体が現地の状況を報告。クルド人自治区で医療支援活動を続けているピース・ウィンズ・ジャパンの代表は都市部から人々が逃げ出していることを報告。「やれる限り現地にとどまって支援活動をしたい」とのべました。ジャパン・プラットフォームの代表からはヨルダンに逃げてくる人たちのなかには小さな子どもが多く、体調を崩しており、医療支援をしていることを語りました。
JVCの代表は、開戦直前にイラクへ日本の子どもの絵を持っていき、イラクの子どもの絵やメッセージを持ちかえるなど交流をしてきたことを紹介。「この子どもたちはいまもバグダットにいる。一日も早く攻撃がとまるよう訴えたい」と語りました。
戦争による難民への支援とともに、「現地で活動するものとして、何が起きているかを発信していきたい」「難民を出さないために、早く戦争をとめる活動も必要ではないか」など活発に討論。情報交換のネットワークづくりや、声明などを出して戦争中止を求める声をあげることを確認しました。