2003年3月28日(金)「しんぶん赤旗」
米軍がイラク空爆で劣化ウラン弾の使用を認めたことを受けて、原水爆禁止広島県協議会(大森正信筆頭代表理事)と広島県原爆被害者団体協議会(金子一士理事長)は二十七日、ブッシュ米大統領に対して劣化ウラン弾使用と戦争の中止を求める抗議文を送りました。
抗議文は、劣化ウラン弾について「核兵器ではないものの放射能や毒性について人体に与える影響は極めて大きい」と指摘。「劣化ウラン弾の使用をただちに取りやめ、この残虐きわまる戦争を中止するよう」強く求めています。
被爆者の声を伝える「長崎の証言の会」代表委員浜崎均さん(72)は「非常に腹立たしい」と一言。「あれは完全な核兵器です。その影響は半永久的に続く。兵士だけでなく、戦後処理に当たる人々も被爆する恐れがある。許せない気持ちでいっぱいです」と話しました。