日本共産党

2003年3月29日(土)「しんぶん赤旗」

飲み水がない

40万人が危機 イラク・バスラ

国連機関が警告


 【アンマン27日岡崎衆史】対イラク人道支援を行う国連イラク人道調整官事務所(UNOHCI)のベロニク・タビュー報道官は二十七日、アンマン市内のホテルで記者会見し、米英両軍による猛攻が続くイラク南部のバスラ(人口約百五十万人)について、人口の三分の一に近い約四十万人が、飲料水入手が困難な状況にあるとして、強い懸念を表明しました。

 同報道官は、バスラ市中南部の三地域の人々が、二十一日以来水道水の利用ができていないと指摘し、「危険な状況にある」と述べました。同市では米英軍によるイラク侵攻後、停電のため給水施設の稼働がストップ。飲料水の不足が深刻化していました。同報道官は、英米軍の猛攻撃が続く現状では、給水施設の「修復作業は不可能だ」とのべました。

 一方、同報道官がイスラム系の支援団体の話として伝えたところによると、バグダッドでは、現地の市場で入手できる食料や水が不足しており、全く入手できない場所もあるといいます。また、今後、負傷者の急増が見込まれ、現地の病院がこれに十分に対処できるかについて懸念が広がっているとされます。


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