2003年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
【ベルリン27日片岡正明】イラク戦争反対を歩いて訴えようと二十七日、ドイツ・ブランデンブルク州のアイゼンヒュッテンシュタットから母親ばかり二十人の平和行進が始まりました。
一九九九年に北大西洋条約機構(NATO)のユーゴスラビア空爆に反対した女性たちでつくる「戦争反対の母親」グループが呼びかけたもの。母親たちは、米国に戦争の即時中止、国連と国際法の尊重を求めて、二十七日から首都ベルリンまで約百五十キロの道のりを四日間かけて歩きます。
ポツダムでは二十七日、二千五百人の高校生が「戦争は一週間でもうたくさんだ」と戦争の即時中止を要求して街中を横断幕やプラカードを掲げてデモ行進しました。キールでも三千五百人の高校生が反戦デモに参加しました。
【モスクワ27日北條伸矢】中央アジア・キルギスからの報道によると、同国の首都ビシケクで二十七日、米英両国のイラク攻撃に抗議する反戦集会が開かれました。二十以上の非政府組織(NGO)、報道機関関係者などが主催したもので、四百人以上が参加しました。
参加者は「イラクの次はどの国が標的に?」などのプラカードを掲げ行進。
集会ではイラク攻撃の即時停止と国連査察団の活動再開を求める決議が採択されました。キルギスNGO協会のウメタリエワ会長は「米国は、民主的権利や自由の順守を口にしながら自らイラクで戦争を始め、人権擁護の国際的な法的原則すべてを乱暴に踏みにじった。いまや、どの国も新しい戦争の脅威に直面している」と語りました。
また、キルギス東部・イシククリ州の中心都市カラコルで二十六日、大学生ら約千人が反戦集会を開催しました。