2003年3月29日(土)「しんぶん赤旗」
アメリカのイラクへの無法な戦争に、子どもたちも胸を痛めています。小泉首相に手紙を出した小学二年生、本紙編集局に手紙を投稿してきた小学五年生。その思いは切実です。
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東京・港区の小学二年生の女の子が、アメリカに戦争をやめるよう話してほしいと願う手紙(別項)を書きました。「返事がくればいいな」と首を長くして待っています。
手紙は、開戦前の十七日に首相官邸に出しました。お風呂でおばあちゃんとテレビでみたイラク問題を話しているうちに、「じゃあ手紙を出したら」といわれ、その気になりました。女の子は、自宅近くにあるユニセフの展示室で爆弾を見て「人の足がなくなったり、死んだり怖いなー。戦争は一番恐ろしいけんかだ、やめたほうがいいと思った」といいます。
「ブッシュさん、なぜ戦争をするんですか?人が悲しむのが分からないのですか?」。切々と訴える手紙を「赤旗」編集局に投稿してきたのは、兵庫県城崎郡日高町の小学校五年生、宮本ひかるさん(11)。将来の夢は「人を助ける仕事につくこと」です。
開戦後、イラク攻撃を報じたテレビがクラスで話題になり友達と「どうして戦争をするんだろう」と話しあいました。
二十三日、家族で広島平和記念資料館を訪れました。原爆と戦争の悲惨さを伝えた「つるにのって」を読んで、いきたくなったからです。資料館で見た「人の皮膚が溶けているのが怖かった」といいます。
「『戦争』を人ごとみたいに言う人もいます。私はその人達に、もう1度、戦争のおそろしさを分かってもらいたいです」「早く戦争のない平和な世界になるように願っています」と書いています。
茨城県内の坂田光穂さんが「子どもの国際交流の場を提供したい」と設けているホームページ「kids media club」(アドレス参照)のおえかきボードコーナーに、日本のほか、アメリカなど海外の子どもたちから「戦争やめて」「平和な世界に」との願いを込めた絵が送られ続けています。(写真)
絵とあわせて書かれたメッセージには、「犠牲はいつも市民のほうへ来る。今日もブッシュはベッドで眠る」「友達との喧嘩(けんか)なんかで悩んでいる私ってわがまま?生死の瀬戸際に立たされている人もいるのに…」といった声が。「私も戦争がなくなることに同感」「イラク&アメリカは何を考えてるんでしょうか。1秒でも早くやめてほしいです。一人一人の命がなくなるのはイヤです」という願いも込められています。
おえかきコーナー 平和の国際交流 | |||
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