2003年3月30日(日)「しんぶん赤旗」
【カイロ28日小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラなどは、米英軍が発射したミサイルが二十八日夕(日本時間同日深夜)、バグダッドの住宅街シューラ地区にある市場を直撃したと報じ、死傷者が運ばれた病院のようすを放映しました。イラクのサハフ情報相は、この爆撃で少なくとも五十八人が死亡し、死者はさらに増える可能性があるとのべました。
イラク戦争開戦以来これまで伝えられた民間人被害の中で、一回の空爆によるものとしては最も多い死者数です。
現地からの報道によると、犠牲者の多くが子どもだといいます。負傷者が運ばれた市内のアルヌール病院の医師は、四十七人の死亡と五十人の負傷者を確認しました。
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ・テレビは、市場を直撃したのは米軍の巡航ミサイルだと伝えました。
また、アルジャジーラは二十八日午後、米英軍のミサイル二発がバグダッドの住宅地に撃ち込まれ、民間人八人が死亡、約百人が負傷したと伝えました。ミサイルは市中心部のマンスール地区を直撃、数棟の住宅が破壊されました。