2003年3月30日(日)「しんぶん赤旗」
【ベルリン28日片岡正明】国連児童基金(ユニセフ)は二十八日、米英の空爆や地上戦が激しくなっているイラクで、戦後少なくとも五十万人以上の児童にPTSD(心的外傷後ストレス障害)などで精神医学的なカウンセリングと治療が必要になると発表しました。
ユニセフのイラク代表、カレル・ドロワ氏がジュネーブで行われた記者会見で述べました。「小学校就学年齢の子ども五百六十万人中10%以上」が精神的な被害を受けると懸念を表明しました。同氏は、バグダッドのユニセフ現地スタッフの九歳の男児がミサイルの着弾を間近で体験し、精神的打撃を受けた例をあげました。