日本共産党

2003年3月30日(日)「しんぶん赤旗」

これが私の反戦

ギターにチャドルリズムに乗って


ワセダウオーク 飛び入り次々

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思い思いの格好で平和を訴える「ワセダピースウオーク」の学生たち=29日、東京・高田馬場

 「行動すれば変えていける」――二十九日、東京・高田馬場で早稲田大学の平和サークル「ワセダピースウオーク」がイラク攻撃の中止を求めて大学から駅前まで行進しました。思い思いの格好でプラカードを掲げ、ギターをひきながら「ノー・ウオー」と声をあげる学生たち。沿道から手を振る人、一緒に歩く人がいました。

 チャドルをかぶっていた女子学生二人組=ともに教育学部=は、「私たちにもできることがある」と声を合わせます。二年生になる学生(20)は「戦争はいやと思っているだけじゃなくて何かすることが大事だと思う」。もう一人は「行動することで、自分も周りの人も変えていけるはず」と語りました。

 歩き始めたときは三十人。飛び入りが次々現れ行進は五十人ほどに。大学近くから一緒に歩いた女性(26)は、「たまたま目にして参加しました。一人ひとりの心から平和をつくっていきたい」。

 沿道に出てきて見ていた米屋の男性は、「査察を続けていれば、戦争はしなくても済んだんじゃないか。若い人たちが行動するのはいいことだね」。サークルの幹事長、坂崎仁美さん(19)は、「積極的に声をあげる学生が増えています」と話していました。


下町ウオーク 東京・台東

 「バグダッド空爆は東京大空襲を思い出す」。そんな思いで、街頭リレー宣伝と「下町ピースウオーク」(主催・戦争はイヤ!有事法制反対台東実行委員会)が東京・台東区で二十九日行われました。

 台東区など東京の下町は一九四五年三月の大空襲で四十平方`が焼失。廃虚となり、十万人以上の命が失われました。「戦争体験者としてどうしてもイラク攻撃やめさせないと」とピースウオークに参加した猪狩和子さん(71)も東京大空襲で家を焼かれました。

 「大空襲のときは十三歳。竹やりで本土決戦の訓練をさせられました。イラクのいたいけない子の顔を見ると、大空襲から六十年近くたっていてもまだ戦争の悲惨が繰り返されている。アメリカの横暴をやめさせないと」と浅草の下町を歩きました。

 鈴木理正さん(78)も戦争体験者。「テレビでは伝えられていないもっと悲惨な事態がイラクでは起きているはず。人殺しを続けるアメリカはとんでもない」としっかりした足取りで行進しました。

 ピースウオークに先立ちJR上野駅公園口で街頭宣伝。「イラクへの武力攻撃即時中止」の署名に応じた山口愛さん(28)は「アメリカこそ大量殺りく兵器を使っている。犠牲になるのは女性と子どもです」と怒ります。


高校生ら人文字呼びかけ

大阪・御堂筋

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メーンストリートでデモ行進する人たち=29日、大阪府中央区・御堂筋

 「イラク攻撃ただちに中止せよ」と二十九日、大阪市のメーンストリート・御堂筋で、約五十人が手づくりのプラカードなどを掲げ、大阪市北区の市役所前からイギリス総領事館前まで約二`を行進し、イラク攻撃の即時中止を訴えました。有事法制に反対する大阪連絡会が主催したもの。

 「非核と九条で世界の平和」と書いたプラカードを手に歩いた枚方市の早瀬成子さん(57)=主婦=は、「(反戦のため)自分ができることは、できるかぎりのことをしたい」と話しました。大阪医労連の川本清さん(40)は、大阪の大学生や高校生らが企画する、イラク戦争に反対する「『せんそうアカン』人文字に参加しよう」と呼びかけました。これは、大阪の大学生や高校生らが三十日午後二時から大阪市中央区の大阪城公園太陽の広場で、イラク戦争に反対する「せんそうアカン」の人文字をつくるというもの。

 人文字の問い合わせは 電話 070(5660)6240)能勢さんまで。


奈良市

 奈良県民集会とピースウオークが二十九日、JR奈良駅前で開催され、五百人が参加しました。参加者は「子どもを戦争の犠牲にしないで」「イラク戦争みんなの声でただちにやめさせよう」など、おもいおもいのメッセージを書いたプラカードをもちながら、三条通商店街から興福寺・奈良公園・県庁前まで歩きました。


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