2003年3月31日(月)「しんぶん赤旗」
【ニューデリー30日小玉純一】インドの西ベンガル州の州都コルカタで三十日、イラク戦争に反対して十キロのデモ行進が行われ、主催者発表で約六十万人が参加しました。イラク問題でのインドの行動で最大規模となりました。
消防士や教師、労働者たちが「石油のために一体何人殺すのか」などと書いたプラカードを掲げました。同州首相のバタチャリア氏も参加。インド共産党(マルクス主義)などの左翼諸党が共同で呼びかけました。
また、報道によるとパキスタンのペシャワルで三十日、米軍の対イラク戦争に抗議するデモと集会が行われ、約七万人が参加しました。
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【パリ29日浅田信幸】米英によるイラク攻撃開始から十日目を迎えた二十九日、欧州各地でいっせいに「イラク戦争反対」のデモや集会が行われました。
この日は各都市での行動に十二万人が参加したドイツのほか、フランスのパリで六万人、英国のロンドンで一万人、イタリア全土で十万人、ギリシャのアテネで五万人、スイスのジュネーブで五千人がデモに参加。このほか、スペイン、ポーランド、ブルガリア、ハンガリー、スロベニアなど十数カ国で、米大使館や米軍基地前で「イラク戦争の即時中止」を求める抗議行動が繰り広げられました。
デモ行進や集会だけではなく、「戦争反対」と「平和」をアピールする多様な取り組みが行われました。
欧州での大規模な反戦行動は次回、米国の反戦デーに呼応して四月十二日に取り組まれる予定です。