2003年4月1日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の市田忠義書記局長は三十一日、大島理森農水相の辞任について国会内でマスコミ各社から意見を求められ、「『閣僚辞任』ですまされない。真相の徹底究明と法にもとづく厳正な処罰を求めるとともに、小泉内閣の政治的道義的責任をきびしく追及していく」と語りました。
市田氏は、辞任理由について大島氏が「秘書にたいする監督責任」というだけで、指摘されている疑惑については「誠実に調査し答弁している」と否定していること、口利きを指示した疑惑や政治資金規正法違反の疑いなど、自らにかけられた疑惑についてはだんまりを決め込んでいることを指摘。「責任のがれもいいところだ。会見で『予算が成立して一区切りがついた』といっているように、国会運営をおもんぱかってのものにすぎない」と批判しました。
さらに、閣僚として任命した小泉首相の責任は重大だと指摘。「小泉首相は自らが任命した閣僚が『政治とカネ』にかかわる疑惑を指摘されながら、なんら疑惑を解明する努力もしないで『本人の問題』などといってかばいつづけてきた。小泉首相の政治的、道義的責任を追及していく」とのべました。
疑惑究明のために、関係者を参考人として呼んで国会の場で徹底解明すべきだと強調。また、疑惑や腐敗の根本にある企業献金の禁止が求められるとのべ、野党四党が求めているように公共事業受注企業からの献金はただちに禁止すべきだとのべました。