2003年4月2日(水)「しんぶん赤旗」
ニューヨーク発ロイター電によると、アラブ諸国の外交団は三月三十一日、米英両国などによるイラク戦争の即時停止のために国連加盟百九十一カ国による緊急総会を開催するよう求めていくことを決定しました。
あるアラブ外交官は緊急総会について、「趣旨は、イラク市民の命を救うことだ。われわれは停戦を要求し、イラクの武装解除を平和的なやり方に戻すよう求める」と語りました。
国連の総会は国際社会の政治的な訴えを表明することができます。その声明は、十五カ国からなる安全保障理事会の決議のようには国際的拘束力はもっていませんが、アラブの外交団は、イラク戦争の即時終結を求める運動に活力を与えるため総会開催を求めることにしました。
アラブ諸国の複数の外交官は、アラブ外相会議(二十一カ国とパレスチナ自治政府が加盟)が三月二十四日、「米英のイラクにたいする侵略を糾弾」する声明を発表したのにもとづく行動だとしています。また、非同盟諸国会議議長国マレーシアの国連大使が、現在、総会の議長臨時代理を務めているポルトガルの国連大使に緊急の特別総会開催を求める書簡を提出する予定だとしています。