2003年4月2日(水)「しんぶん赤旗」
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イラク攻撃の即時中止を求めて、仏教、キリスト教、イスラム教の宗教者らが一日夜、宗派・宗教の違いをこえ「平和を祈念する宗教者のつどい」(主催、平和をつくり出す宗教者ネット)を東京・港区の梅上山光明寺で開きました。茂田真澄・平和をつくり出す宗教者ネット世話人のあいさつにつづき仏教、キリスト教、イスラム教での「平和を求める祈り」をおこない、約二百五十人の参加者はキャンドルペンライトを手に米大使館まで平和行進しました。
「生かせ平和憲法」ののぼりや「死の恐怖から、今すぐ子どもたちに平和を」などと書かれたプラカードを胸に、イラク攻撃の即時中止を訴える宗教者らに、ピースサインを返す外国の女性の姿も。
米大使館前は「いますぐ戦争をやめなさい」という宗教者らの大きな声でつつまれ、各宗教の平和の祈りのなか「いまこのときも、イラクでは戦火に子どもたちが逃げ惑い、苦しめられていることを思うと心が痛む」という思いをこめた米ブッシュ大統領あての「平和を求めるメッセージ」を届けました。
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「イラク戦争に反対ですか?」――ワールド・ピース・ナウ実行委員会ボランティアの若者たちが一日午後、東京・渋谷駅ハチ公前でシール投票を呼びかけました。
通りかかった子ども、お年寄りや、高校生の一団、家族らが「反対」の青シールをつぎつぎと投じ、「二時間で反対が約三百ぐらい」と、投票を呼びかけていた可南友子さん(32)。
反対に投票した高校生、大平健斗さん(18)=東京・豊島区=は「戦争で民間の人や無関係な人たちが死んでしまう。自分がもしイラクにいたとしたら、戦争なんかイヤ」。友だちの高橋信之介さん(17)=江東区=は「ブッシュ(大統領)のいっていることはおかしい。自由のための戦争というけど、他国の人たちにとっては大きなお世話。経済制裁という平和的な方法だってあるじゃないか。戦争する理由はない」と、いいきります。