2003年4月3日(木)「しんぶん赤旗」
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「罪のない子どもや女性を殺すな」「攻撃を直ちに中止せよ」。著名人二十四氏の呼びかけで二日夜、東京・明治公園でイラク攻撃即時中止と有事法制ストップを掲げて「4・2大集会」が開かれ、怒りの唱和が響きました。
会場には、雨をついて約一万五千人が集い、集会後にパレード。「戦争で犠牲になるのはいつも子どもと女性、お年寄り。絶対許せない」(千葉県酒々井町の大河原進さん=六十九歳)、「爆弾の雨が降っているイラクのことを思うと、早く戦争をやめさせたい」(東京・台東区の中山結城さん=二十六歳)など米英の無法な戦争を告発する大行動となりました。
司会を務めたのは呼びかけ人で、元NHKアナウンサーの酒井広さん。同じ呼びかけ人で、日本山妙法寺僧侶の木津博充さんがあいさつし、「人を殺すな。直ちに戦争やめよ。ノー・ウオー」と呼びかけました。
日本共産党の志位和夫委員長は、無法な侵略戦争の即時中止と政府の戦争支持撤回を要求。「戦争反対の声を全国で広げよう」と呼びかけると、参加者は「そうだ」と呼応しました。社民党の土井たか子党首のメッセージが紹介されました。
作家の中山千夏さんとジャーナリストの矢崎泰久さんとのトーク、横井久美子さんの歌、韓国の黄慈惠(ファン・チャヘ)さんの連帯あいさつ、各地の草の根活動報告など盛りだくさん。三千人の人文字をつくった愛労連、二百台のミキサー車でデモ行進した建交労関西支部の経験に拍手がわきました。
「今、イラクで小さな子の命が奪われているかと思うと、何もしないではいられません」と高校生の玉田友樹さん。大学生の木高愛蕗さんも「戦争をとめるためにあきらめてはいけない」。全労連の熊谷金道議長は「十二日の国際的な共同行動に連帯し、創意ある宣伝行動を全国各地でくりひろげよう」と呼びかけました。
俳優の吉永小百合さんが集会に寄せたメッセージが朗読されました。
「4・2大集会」に俳優の吉永小百合さんが寄せたメッセージを紹介します。
信じられません。
世界中の人々が反対しているのに劣化ウラン弾まで使って、攻撃を続ける侵略軍。
戦争とは、人を殺すことです。
今、私達のやるべきことは、
みんなでもっともっと大きな声を出して戦争をストップさせることです。
イラクの子供たちを守ることです。
吉永小百合