日本共産党

2003年4月3日(木)「しんぶん赤旗」

産科病院まで爆撃

イラク全土で市民が犠牲に

米英軍


 【カイロ2日小泉大介】バグダッドからの報道によると、米軍機が二日午前九時半(日本時間午後三時半)ごろ、同市のマンスール地区にある赤新月社(国際赤十字社に相当)の産科病院と周辺の民間施設を爆撃しました。この爆撃の影響で多くの市民を乗せた車五台が炎上、病院関係者や車に乗った人など数人が死亡し、少なくとも二十五人が負傷しました。

 カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは、天井が崩れ、壁が粉々になった病院内の様子を放映し、医師五人が負傷し、そのうちの一人は足を切断したと報じました。また同テレビは、現場近くの見本市会場も爆撃され、死傷者数はさらに増えるのは確実だとしています。

 【カイロ2日小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二日、イラク北部モスル北東のバルタッラに対する米英軍の爆撃で市民二十一人が死亡、七十五人が負傷したと伝えました。バルタッラは住民のほとんどがキリスト教徒の町だとしています。

 アルジャジーラはまた、一日午後、米英軍がバビロン近郊の町ヘッラを同日午前空爆し、民間人三十三人が死亡、三百十人が負傷したと伝えました。

 同テレビは、爆撃をうけた民家から住民が次々と死体を運びだしトラックに積み込む場面や、投下されたのはクラスター(集束)爆弾だと住民が訴える様子を放映しました。


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