2003年4月3日(木)「しんぶん赤旗」
【ニューヨーク1日山崎伸治】国連のアナン事務総長は一日、国連本部で記者団の質問に答え、イラクの大量破壊兵器の査察について、「単に中断しているだけで、作業を再開できるならば査察団はイラクにもどるべきだ。それが可能になる時が来ることを望んでいる」とのべ、査察継続に期待を表明しました。
米英軍がこれまでのところ大量破壊兵器を発見していないことは、イラク戦争の「合法性」に疑問を深めることになるかとの質問に対しては、「安保理に提起された問題は武装解除だったが、安保理はこの戦争を承認していない」とのべました。
さらに、アラブ諸国や非同盟諸国がイラク問題での特別総会開会を求めていることについて、「この戦争が続いていることに多くの不快感が示されている」としながら、「現段階で総会が開かれるかどうかはわからない」とのべるにとどめました。