日本共産党

2003年4月4日(金)「しんぶん赤旗」

リボンでNO WAR

一人一人の思い示そう

名古屋の女性が広げる


写真

リボンをつける左から魚住さん、泉さん

 名古屋市の女性二人が「NO WAR」と記したピンクのリボンに反戦・平和の思いを込めています。リボンを多くの人につけてほしいと呼びかけているのは、泉和恵さん(52)=社会人大学生=と魚住君枝子さん(59)=小児科医=。全国保険医団体連合会女性部会が賛同し、全国にひろがっています。

 二月はじめ、仕事の休憩時間に「(アメリカ、イギリスの)イラク攻撃を止めたい。何かできない?」と真剣に語り合った二人。はじめて自分たちから戦争反対に取り組もうと決心しました。

 泉さんは「イラク攻撃反対の思いはあっても、一人で街頭でしゃべるとかできづらいですよね。でも、何も表明しないことは賛同ととられても仕方がない。(戦争反対の)気持ちが表に出る方法はないかなと考えてきて、リボンなら、目をとめてくれる人もいるだろうし、自分が表明していることになる」と長さ約六センチのリボンをせっせとつくっています。

 魚住さんは「時間的に反戦デモには参加できない。それでも、戦争反対の思いを示し続けたい。戦禍のなかイラクの子どもたちは、生命に危険がなくても心の傷は残るでしょうから、気になって眠れない日もしょっちゅうあります」と心を痛めています。

 二人は友人や知人へ、リボンと「戦争反対の思いをあなたもリボンに託しませんか」などとつづった短い手紙を同封して郵送しています。学生時代の恩師から「孫たちがつけています」とはがきの返事が届いたことも。時には、電車の車中で手渡すこともあります。

 泉さんは「私たちは(リボンの)発信地だけど、同じ思いなら、リボンの色が多少違っても、いろいろな人につけてほしい。NO WARそしてNO MORE WARに」と切ない思いを訴えています。(東海・北陸信越総局 小川浩記者)


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