2003年4月5日(土)「しんぶん赤旗」
【カイロ４日小泉大介】報道によると、米英軍は三日夜から四日にかけてバグダッド中心部から南西に約二十キロのサダム国際空港に向けて激しい地上戦と空爆を実施。米中央軍は四日、米英側は空港をほぼ制圧したと発表しました。米英軍は千人規模で攻撃をかけ、イラク軍は小型トラックなどの部隊が抵抗したもようです。今後、米英軍は空港を足場にバグダッドへの本格的侵攻に出るものと思われ、首都での市街戦の危険が差し迫ってきました。
イラクのサハフ情報相は四日、国営テレビを通じてフセイン大統領の声明を代読。徹底抗戦を呼びかけ、「イラクの最終的な勝利は待つまでもない」と述べています。
三日、空港近くのフラト村では米英軍の攻撃で一般市民を含む数十人が死亡し百人以上が負傷、バグダッド南東部の市場も空爆に直撃され、民間人八人が死亡、五人が負傷しました。空港をめぐる地上戦では四日までにイラク兵三百二十人が死亡しました。
米英軍が三日夜、市南部への激しい空爆と空港への侵攻を開始した同時刻にバグダッド市内で全面的な停電が起きました。大規模な停電を引き起こす特殊兵器「ブラックアウト爆弾」を使用したとの情報があります。
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