2003年4月5日(土)「しんぶん赤旗」
ブトロス・ガリ前国連事務総長は五日放送予定の独民間テレビ3SATの番組で、イラク戦争、中東紛争、国連の将来などの問題について「対イラク戦争は不法であり、国連憲章違反である」と述べるとともに、「民主主義を爆撃でもたらすということはばかげたことだ」と批判しました。
同氏は米英の戦争の動機について、「イラクの石油権益が米国の関心事であることは確かだが、攻撃の主要な動機ではない」と述べ、「それはむしろアラブ社会の新秩序をめぐるものだ」と指摘。さらに「この戦争はテロをますます促進し、新たなビンラディンをもたらすことになろう」と警告しました。