2003年4月6日(日)「しんぶん赤旗」
【カイロ5日小泉大介】米中央軍は五日、イラクの首都バグダッドに米陸軍第三歩兵師団の二つの部隊が南方から一時侵攻し、イラクの「共和国防衛隊」などと交戦したと発表しました。同部隊はその後、市外に出たといいます。また米海兵隊の部隊も南東方面から同市まで数キロに迫ったといいます。
一方、イラクのサハフ情報相は同日、四日夜から五日朝にかけて、バグダッドの空港を制圧した米軍部隊を放逐したとのべ、米軍部隊の首都侵攻を否定しました。
またバグダッドに駐在する赤十字国際委員会(ICRC)スポークスマンが西側通信社に明らかにしたところによると、四日だけで数百人の負傷者が市内の病院に搬送されるなど、バグダッドで爆撃だけではなく戦闘によるけが人が増加しているといいます。
またカタールの衛星テレビ・アルジャジーラによると、バグダッドでは四日夜、クラスター(集束)爆弾二発が投下され、市民八人が死亡。南部バスラでは五日朝、空爆で十五人が死亡しました。北部モスルでも四日、米英機がクラスター爆弾を投下、十八人が死亡しました。