2003年4月6日(日)「しんぶん赤旗」
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俳優の渡辺えり子さんや劇作家・演出家の永井愛さんらの演劇人たちが呼びかけた、「イラク攻撃と有事法制に反対する演劇人の会」の集会が五日夜、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで開かれました。
「『あきらめない』演劇は非戦の力」と題したこの集会は、二月に続き二回目の開催。俳優の岸田今日子さんや音無美紀子さん、歌舞伎俳優の中村獅童さんなど、さらに幅広い出演者が集結。冷たい雨のなか、開場前から長蛇の列ができ、会場はロビーも含め六百五十人の観客で通路も埋まる満席となり、四百人が入りきれずに帰りました。
集会は、出演者が命を象徴するろうそくを手にして入場しながらスタート。9・11とイラク問題にかんする朗読の合間には、歌手の山崎ハコさんのギターの弾き語りや、俳優の林隆三さんのピアノの弾き語り、俳優の毬谷友子さんや、吉田日出子さんの歌など、平和への思いが込められた多彩な歌声が会場に響きわたりました。
会場で読み上げられた小泉首相へのメッセージは、「あなたには、日本人を爆弾を落とす側に変える権利はありません」、「小泉政権を批判し、不支持の行動を全国的に展開する」と宣言。
父親を戦争で失っている吉田日出子さんは集会後、父の顔を写真でしか知らないとのべ、「どこかでみんなが英知をもって転換していかないといけないと思う。ちっちゃな地球なんだから。戦争してはいけない」と語りました。