日本共産党

2003年4月7日(月)「しんぶん赤旗」

“今すぐ戦争やめよ”

クシニチ米下院議員が議会で

世界の協力が必要


 米民主党のデニス・クシニチ下院議員(オハイオ州選出)は、米英軍のバグダッド侵攻を目前に控えた二日、議会で演説し、「今すぐ戦争をやめよ」と次のように訴えました。

 ◇

 今すぐ戦争をやめよ。五百万人の市民がいるバグダッドの市街戦に米軍兵士を送り込む前に。米兵士が、戦争の霧に迷う罪のない市民を撃つ前に。

 この戦争は、うそに次ぐうそが先行してきた。偽りの上につくり上げられたものだ。イラクは米国を攻撃していないし、攻撃する能力すらない。この戦争で罪のないイラク市民が何年もアメリカを脅威だと感じれば、結果としてこの国をより危険にするだろう。国際協調だけがわれわれをテロの脅威から救ってくれる。われわれの国土に足を踏み込む前にテロリストを発見するには世界の協力が必要だ。

 七百五十億ドルもの税金を使うのに、退役軍人には一銭の補償もでない。戦争に使う税金はあるのに、健康保険には一銭もでない。社会保障にも一銭も出ない。チグリスやユーフラテス川の橋を爆破することに金をつかっても、自国の橋の建設する金はないのか。イラクの子どもの健康に危害を及ぼす金はあっても、米国の子どもたちの健康や教育に使うお金はないのか。

 戦争を今すぐやめよ。間違いだ。違法だ。この不正義によって、米国は痛手をこうむるだろう。われわれが賢明であり人道的であることを見せよう。戦争をやめ、国連の場にイラク問題を引き戻そう。いますぐこの国を戦争から救おう。(同議員のホームページから)


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