日本共産党

2003年4月8日(火)「しんぶん赤旗」

携帯電話で平和メール

熊本の高校生たち


 「少しの勇気が集まれば大きな力になる」。イラク戦争による民間人の犠牲者が日々広がるなか、熊本市内の女子高生でつくる「熊本カンボジア交流高校生クラブ」が、携帯電話のメールでデモへの参加を呼び掛けるなど、平和を求める輪を広げています。

 同クラブはカンボジア人留学生との交流などに取り組んでいます。「カンボジアでは内戦で多くの罪のない人々の命が奪われた。そんな悲劇を繰り返してほしくない」。メンバーのこんな言葉が活動のきっかけとなりました。「おとなとは違う目線で反戦を訴えたい」という気持ちから、高校生の「必須アイテム」となった携帯電話の利用を考えました。

 熊本市内で平和を求める学生中心のデモ行進を企画し、同世代にメールで参加を呼び掛けたところ、高校生ら約五十人が参加。「犠牲者をこれ以上増やさないで」との声が同市内の繁華街に響き渡りました。

 同クラブ代表で真和高校三年の大山友希さん(17)は「多くの人が命を落とす現実に目を背けることはできない」といいます。

 テレビ、新聞では、連日、激しい空爆や戦闘の様子がたれながされています。「メールを受け取った多くの高校生が平和を考えるきっかけになれば」と、大山さんはいいます。


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