2003年4月8日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は七日、文化放送のラジオ番組「野村邦丸のごきげん!二重丸」に設けられたコーナー「政党党首とブランチ対談」に出演しました。冷やしきつねうどんを食べながらのざっくばらん対談。イラク戦争と日本共産党の野党外交、医療費などの国民負担増の問題まで幅広く語り合いました。
野村氏が「戦争が始まり、毎日の報道をみるのが辛くなります。開戦のときは、本当にもう辛かったでしょう」と聞くと、志位氏は「あのとき平和解決のチャンスはあった。それを(米国は)無理矢理戦争に切り替えた。本当に腹が立ちました」と、米の無法ぶりを痛烈に批判しました。
経済の問題で、野村氏が「まあ、とれるところから金、取っていきますね。税金! 発泡酒! タバコ! 今度は医療費だ」というと、志位氏は、小泉首相が経済政策で、いかに家計を視野に入れていないかを、自らの国会論戦を振り返りながら説明。巨大開発中心の公共事業にメスをいれ、社会保障中心に財政を切り替える党の立場を紹介しました。
このなかで志位氏が、小泉首相が無駄な巨大開発削減に手をつけていないことに触れ、東京湾にかかるアクアラインの赤字が一日一億円であると紹介すると、野村氏は「そんなに出ているんですか!」とびっくり。志位氏は、長野県の田中知事がダム建設を中止し、税金の使い道を変えたことを示し、「それを国レベルでやったら、いろんなことができますよ」と説明すると、野村氏は「がんばっていただきたい」とのべました。