日本共産党

2003年4月10日(木)「しんぶん赤旗」

緊迫有事法案 止めよう

国会にあふれる怒り


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有事法制廃案、イラク戦争中止を求める署名用紙を佐々木憲昭議員にたくす人たち=9日、衆院議員面会所

 「命を守れと提出された健保三割負担凍結法案は審議せず、命を犠牲にする有事法制の審議だけ急ぐ。国会の私物化だ」(中央社会保障推進協議会・山田稔事務局長)――。九日の衆院議員面会所に、百八十人の怒りがあふれました。全労連、国民大運動実行委員会、中央社保協、有事法制は許さない!運動推進連絡センターが呼びかけたもので、今国会十三次の行動です。

 一気に緊迫度を増している有事法制について、参加者から危ぐする声が相次ぎました。全日本教職員組合の森本浩寿さんは「イラクでは、毎日命が奪われていく。日本は有事法制で戦争をバックアップしようとしている。これは許されることなのか?」と問いかけ、「有事法制を、今こそ撲滅しないといけない」と強調しました。

 新日本婦人の会の尾田一美さんは「イラク攻撃やめよ、有事法制反対」と宣伝していると、子どもたちが「イラクの戦争はどうなるの?」と聞いてきたというエピソードを紹介。「先の大戦ではなかった選挙権が、いまは女性にもある。戦争協力の有事法制を許さず、平和を守る一票を投じたい」と語りました。

 「与党は修正案を提出したが、憲法違反の中身は何も変わっていない」(自由法曹団)、「不況で自殺者が三万人もいるのに手を打たず、人殺しの戦争には真っ先に賛成する。一国の首相なら、『戦争やめろ』と言いなさい」(東京土建)などの発言もありました。

 日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が国会情勢報告をかねて、連帯のあいさつをしました。


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