2003年4月11日(金)「しんぶん赤旗」
公明党が、さかんに日本共産党攻撃を繰り返していることにたいして、公明党の元地方議員(首都圏在住)からも、「公明党の攻撃は情けない」と批判の声があがっています。公明党が攻撃する問題のひとつ、乳幼児医療費助成をめぐって、公明党の対応がどうだったのかを聞きました。
私は長年、議員をやってきたが、内心では公明党はでたらめな政党だと感じていた。
私が公明党議員をしていた時に、情けないと思ったことのひとつが、乳幼児医療費助成(の拡充)問題ですよ。
住民から議会にだされる乳幼児医療費助成の請願・陳情のほとんどが、共産党系の団体からだった。
請願や陳情が出されると、公明党の議員団会議では、「共産党系の団体がだした陳情だから、絶対に通すわけにはいかない。とにかくつぶそう」と決めてきた。そして、自民党にも働きかけて、議会で数の力で請願・陳情をつぶしました。
ところが、その請願や陳情を不採択にしても、市民団体からまた出されるので、またつぶす。その繰り返しでした。しかし、議会に出される請願・陳情は、住民だけでなく、自治体職員の気持ちも代弁しているんです。
乳幼児医療費助成の世論がだんだん高まって、(反対し続けることが)どうも不利だとなると、公明党議員団もあわてて自治体に予算要望にのせて、「自分たちがやった」と宣伝してきたんです。
いいという提案に、公明党はなぜ素直に賛成できないのか。共産党だから反対という姿勢は、自分の良心からみると、本当に残念だった。
地方自治体を実際に動かしてきたのは、住民と職員、議会では共産党ですね。
公明党は、政治をよくするとか、国民のために奉仕するという姿勢というのではなく、創価学会の勢力伸張のためだけだ。
議員としての誇り、満足感がなくなってしまった。だから、ゴルフや麻雀、カラオケにあけくれる議員もいるのだ。
いま、議会の政務調査費の公開がすすみ、費用の削減や海外視察が厳しくなっているが、公明党にとっては厳しい。
このままでは、公明党は議員のなり手がいなくなってしまうのではないかとさえ思える。