日本共産党

2003年4月14日(月)「しんぶん赤旗」

今週の国会

有事法案 審議入り狙う自民

個人情報保護法案も本格審議へ


 いっせい地方選後半戦に突入する今週、国会は、個人情報保護法案の委員会審議が本格化するなど、重要法案の審議がめじろ押しです。

 有事法案をめぐっては、衆院有事法制特別委員会が九日に与党提出の「修正」案について趣旨説明を行いました。与党「修正」案は、法案の中心概念となる「武力攻撃事態」の定義を変更しましたが、米国の海外での戦争に自衛隊を本格的に参戦させ、自治体や民間企業を動員するという危険性に変わりないものです。

 与党側は、四月中の衆院通過をめざして、委員会での審議入りを引き続き狙っており、今週中の審議入りを含め、緊迫した与野党の攻防が続きます。

 衆院個人情報保護特別委員会は、十四、十五両日に政府案、野党案について質疑を行います。十六日以後も質疑を行う見込みです。

 政府案は、個人情報保護を口実とした表現・報道の自由を侵害する仕組みが依然として残っていることが八日の衆院本会議質疑を通じても明らかとなっています。

 野党側は、委員会での審議について、小泉純一郎首相が出席する総括質疑の開催を要求。また、質疑全般に福田康夫官房長官が出席するよう求めています。与党側は、早期の衆院通過を図る構えで、野党側は徹底審議を強く主張しています。

 失業給付を切り下げる雇用保険法改悪案は、十五日の衆院厚生労働委員会で質疑、採決の予定です。同日の衆院本会議採決となる見込みです。

 大学に対する国の財政責任を後退させ、教育や研究内容への統制、学長中心の管理強化を狙う大学法人化法案は、十六日の衆院文部科学委員会で審議入りの予定です。日本共産党から石井郁子議員が質問に立ちます。

 食品安全基本法案は、十六日に衆院内閣、厚生労働、農水の各委員会が連合審査を行います。


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