2003年4月14日(月)「しんぶん赤旗」
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「ピースウォーク京都」がよびかけた「サイレントウオーク」が十三日行われました。イラク戦争での犠牲者を悼み、喪服や僧衣姿の参加者ら二百人が、「(死亡した民間人の)千二百人の魂に」の言葉を花で囲ったプラカードや、手染めの「子どもらに平和を」の横断幕を掲げ、京都市中京区の公園から京都市役所前までを歩きました。
リレートークでは、毛筆の「反戦平和」のプラカードをかけた叶田清春さん(75)=東山区=が「兄は第二次大戦中に反戦活動して殺された」と体験をまじえて、イラク戦争への怒りや反戦平和への思いを語りました。
大学生の土屋瑠里子さん(19)=京都市北区=は「小泉首相がアメリカに賛成したことに腹を立てて、私はデモに参加するようになりました」と話していました。
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イラクでアメリカの攻撃がつづくなか、統一地方選の投票帰りにピースパレードをと「戦争反対白いリボン神奈川」が呼びかけたリレートークと反戦デモ行進が十三日午後、横浜市伊勢崎町モールの繁華街などでおこなわれました。「ノーウオー」などのプラカードを手にした約八十人の参加者は「これ以上、女性や子どもの犠牲をださないでほしい」と道ゆく人たちにビラをくばりながら、「イラク戦争を止めよう!」「日本の戦争協力に反対」とアピールしました。
東京でのピースパレードにも参加した専門学校の三十代の女性講師=横浜市=は「(イラク戦争の支持を表明した)小泉首相の態度と、仏大統領の態度が違って、アメリカのいいなりの日本政府の姿勢が恥ずかしい。留学生に教える仕事から痛感するのは、日本がアジアの人たちと仲良くすることが、ほんとうの戦争を抑止する道でしょう」と話していました。
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名古屋市中区の繁華街で、学生たちが十三日、イラク戦争ただちにやめよと署名宣伝行動をしました。名古屋大学の学生たちでつくるピース・ムーブメント実行委員会が呼びかけたものです。
学生たちは「平和の声を全国の学生から」「戦争は続いています。すぐやめよ」などと書いた横断幕やプラカードをもって「イラク戦争どう思う。やむをえない? やっぱりダメ」と賛否を問うシール投票や、イラク戦争即時中止を求める署名、寄せ書きの協力を呼びかけました。
「どんな理由があろうと戦争はダメ」と大きな声で駆けよった女子高校生(17)は「地球のみんなに平和がいっぱい訪れますように」と寄せ書きに大きく書きました。シール投票をした専門学校生(21)は「戦争が終わってもアメリカの罪は消えない。これを許せばアメリカの気に入らない国は問答無用で攻撃される」と話していました。
シール投票は二百六十五人が投票し「戦争はやっぱりダメ」が八割以上で圧倒しました。
学生たちは、五十人が書いた寄せ書きや、集まった署名を持って、十九日に東京・港区芝公園で開くピース・ムーブメントに参加します。