日本共産党

2003年4月14日(月)「しんぶん赤旗」

“2割負担に戻せ”

東京・新宿保団連 健康守るのは国の責任


 十三日、全国保険医団体連合会の医師と歯科医師らが、東京・新宿区のJR新宿駅前で四月から実施された健康保険本人三割負担の二割への引き下げを訴え、宣伝行動をしました。「高血圧で二日通院、三千五百三十円が一・五倍、五千二百九十円」などの実例を書いた請願署名入りティッシュとビラを医師らが配布。

 室生昇会長は「無駄な公共事業、イラク戦争支持にお金をつぎ込むのではなく、国民が健康を守るための費用を軽くするのが政府のとる責任だ」と野党四党が三日に衆院に提出した二割への引き下げ法案の成立を訴えました。

 「署名したい」と数枚のビラを受け取った八十七歳の女性は、「自分は病気はないが、医療費が高くてはみんな大変。具合が悪くなっても高いと思うと(病院にいくのを)やめちゃうでしょ」と話していました。

 紙袋いっぱいのティッシュを配布した神奈川県の野本哲夫内科医は「関心があるのを感じる。絶対に引き下げてほしい、と共感してくれる人もいました。うちの診療所も生活面や心理的な面で患者さんが減っている」と話しました。


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