2003年4月16日(水)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小泉親司議員は十五日の参院外交防衛委員会で、イラク戦争について、「始めたことも無法、無差別爆撃も無法、占領行政も無法であり、即時やめさせるべきだ」と追及しました。
小泉氏は、戦争の口実となったイラクの大量破壊兵器保有について、米英軍から情報を得ているのかと質問。川口順子外相は、これに答えることができず、「簡単には見つからない。新政権のもと、これからの捜査で出てくる」とのべました。
小泉氏は「実際の戦争の推移は、フセイン政権の打倒が目的となっている」「大量破壊兵器の廃棄という“大義”すら示せない戦争を支持した日本政府の責任は重大だ」と批判しました。
また、戦後「復興」問題について、米英軍がイラクを軍事占領できる国際法上の根拠はあるのかと追及。川口外相は「軍事行動の結果、イラクで権力の空白が生じた。米英軍はイラクの秩序回復義務を有しており、暫定的に占領統治を行うことは認められる」とのべたものの、具体的な国際法上の根拠を示しえませんでした。
小泉氏は、米軍がクラスター爆弾や劣化ウラン弾などの無差別兵器を使用している問題について、国際法違反だと指摘し、即時中止を求めました。外相は「米国には、できるだけ戦傷者を少なくするようやってほしいと言っており、米国はそうしたいと回答している」と米国を弁護しました。