2003年4月16日(水)「しんぶん赤旗」
イラク戦争の開戦から三週間がたち、市民の犠牲は数千人に及んでいます。イラクを軍事占領したアメリカは、シリアへの威嚇も強めています。そんななか、「平和のルールに逆らう無法な戦争を許さない」「一人ひとりの声と行動をもちよろう」と、大学生が平和集会「ピース・ムーブメント」(十九日、東京・芝公園)の準備をすすめています。
十五日までに決まっている企画は、音楽大学ジャズ科有志の「ピースライブ」、フォトジャーナリスト久保田弘信さんを招いてのトーク、全国の学生の取り組み紹介――です。集会後、アメリカ大使館までピースパレードをします。
主催は全国各地で活動を続けてきた平和サークルの代表らでつくる実行委員会。呼びかけ人は、四十九人から二百四十七人(十四日現在)に広がっています。
十二日の実行委員会では、東京大学の小森陽一教授を招いて今の情勢をどう見るのかを学習しました。学生たちは「戦争前から世界中で反戦世論が高まっているのは世界史に例のないこと」「平和集会は『二十一世紀をどんな時代にするのか』にとって大きな意味がある」と確認していました。
実行委員長の前田拓志さん(中央大学四年)は「戦争を許すのか、おかしいと声をあげるのか、それが問われています。僕は、将来の子どもたちのためにも、あきらめずに声をあげていきたい」と話しています。
「ピース・ムーブメント」は、十九日午後二時から、東京・港区の芝公園23号地でおこなわれます。
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