日本共産党

2003年4月17日(木)「しんぶん赤旗」

兪・中国共産党政治局委員と不破議長が会談

両党関係の発展、イラク問題などで意見交換


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中国共産党代表団の兪正声中央政治局委員(左から2人目)、蔡武中央対外連絡部副部長(左端)と、和やかに懇談する不破哲三議長(左から3人目)、市田忠義書記局長(右端)=16日、国会内

 日本共産党の不破哲三議長は十六日、国会内で、兪正声・中国共産党中央政治局委員(同党湖北省委員会書記)を団長とする同党代表団一行の訪問を受けて会談し、両党関係、イラク問題などについて意見交換しました。同代表団は蔡武・同党中央対外連絡部副部長や李軍・同部第二局副局長、同党湖北省委員会関係者ら計十五人で構成され、日本外務省の招待により来日したものです。

 冒頭、兪氏は、両党関係正常化以来の五年間を通じて、日中両党間の友好交流関係がめざましく発展していることへのよろこびを表明しました。また、昨年夏の不破議長の訪中と首脳会談、それについての「しんぶん赤旗」での連載「北京の五日間」について感想をのべました。

 不破議長は、それにこたえて、昨年八月の中国訪問の印象についてのべ、そのなかで、江沢民総書記(当時)ら中国側首脳との会談で対イラク攻撃反対の立場の一致が確認されたことは重要な意義をもった、と語りました。そして、中国政府がこの間、イラク問題や平和の問題で国際ルールを守るべきだという立場を貫いていることを強い共感をもって見てきたとのべました。

 また不破氏は、米軍がイラク戦争で軍事的に勝利したとしても、この戦争の無法性、侵略性が解決されたわけではない、と指摘。さらに、イラクに無法に攻めこんだ米国が、勝手に戦後のイラク新政権をつくることになれば、それは新しい植民地主義というべき国際政治の重大問題になるだろうとのべました。

 兪氏は、覇権を行使している米国の一国主義がひどくなれば、より多くの国からの批判をまぬがれないだろうと発言。中国は自国の発展に力をつくしつつ、世界の平和と安定に貢献したいと強調しました。不破氏は、中国の経済発展そのものも、平和的な国際環境を築くことと不可分のものとなっているとのべました。最後に、兪氏と不破氏は、両党関係の発展に努力しあうことを、こもごも強調しました。

 会談には、日本共産党の市田忠義書記局長、山口富男衆院議員、緒方靖夫参院議員・国際局長、西口光国際局長、森原公敏国際局次長、在日中国大使館政治部の劉毅仁参事官、林レイ一等書記官らが同席しました。


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