日本共産党

2003年4月17日(木)「しんぶん赤旗」

自分を神だと思っている

マイケル・ムーア監督

ブッシュ大統領を批判


 【ワシントン15日遠藤誠二】今年の米アカデミー賞のドキュメンタリー部門で受賞し、ロサンゼルスでの授賞式でイラク侵攻を始めたブッシュ大統領を痛烈に批判し話題をよんだマイケル・ムーア監督が十四日夜、同大統領地元のテキサス州で演説、引き続き米政権の戦争路線を非難しました。

 テキサス州の州都オースティンからの報道によると、テキサス大学の主催で開かれた演説会に登場したムーア監督は、満員の約四千人の観衆の前で演説。「ホワイトハウスには自分のことを神だと思っている奴がいる」「われわれが憂慮しているのは大量破壊兵器でなく大量な乱心による兵器だ」などとのべ、独善でイラク侵攻を始めたブッシュ大統領をこきおろしました。

 三月二十三日に開かれたアカデミー賞受賞式でムーア監督は、コロラド州コロンバイン高校で起きた銃乱射事件を題材につくったドキュメンタリー映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」で見事、栄冠を勝ち取りました。受賞のスピーチで同監督は、「虚偽の大統領が虚構の理由でわれわれを戦争にかりたてている。われわれは戦争に反対だ。恥を知れブッシュ」と発言し、注目を浴びました。

 ムーア監督は、ブッシュ政権指導部を批判した著作『アホでマヌケなアメリカ白人』の作者でもあり、この本は米国内でベストセラーを続けています。


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