2003年4月18日(金)「しんぶん赤旗」
十九日にひらかれる学生平和集会「ピース・ムーブメント」。各地で、実行委員の学生たちが宣伝を繰り広げています。
七日から、一人で学内ピースウオークをして集会を知らせている日本大学文理学部(東京・世田谷区)三年生の上沢真平さん(21)。首に「NO WAR」のプラカードをさげ、両手にビラと署名ボード。十七日も、初夏を思わせる日差しの下、サークル勧誘でにぎわうキャンパスを練り歩きました。
木陰で休んでいたスーツ姿の女子学生二人組は、民間航空と観光会社への就職活動中。上沢さんを見て「こういうのしている人が日本にもいるんですか」とびっくり。「観光は、平和じゃないとできません。頑張ってくださいね」
「戦争はもう終わったんじゃないですか」と尋ねてくる人もいます。「戦争は今も続いているんです。それだけじゃなくて、戦争という行為事態も許しちゃいけないと集会を開くんです」。長い説明になっても、じっくり聞いていました。
初めは少し恥ずかしかったという上沢さん。しかし、イラク戦争が始まったとき、怒りを覚えました。「世界規模の反戦運動があったのに、それを裏切って戦争をしてしまった。二度と起こしてはならない、という強い気持ちが僕を動かしているんです」
弁論部の人にビラを渡すと「あ、おもしろいですね」と呼びかけ人に名を連ねました。賛同してくれた教授もいます。ゼミやクラスの友達に声をかけ、バイトを休んで参加する人、呼びかけ人になる人が増えています。
日時 4月19日(土)午後1時半開場、2時開会
場所 東京・港区芝公園23号地