2003年4月19日(土)「しんぶん赤旗」
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ジョン・レノンの「平和を我等に」などの曲を流しながら「イラク攻撃をやめて!有事法制反対!」を訴える「神田・本の街パレード」(主催、4・18イラク戦争反対!神田・本の街パレード実行委員会)が十八日、東京・千代田区の西神田公園から御茶ノ水駅までの書店や出版社が並ぶ大通りでくりひろげられました。
ノンフィクション作家の吉岡忍さん、明珍美紀・新聞労連委員長、豊栖雅文・小学館労組委員長らがよびかけた、本の街での初めての反戦パレード。約三百人が「米軍はイラクの子どもたちを殺すな」「有事法制NO!」などのプラカードを掲げ、アピールしました。
岩波書店の四十代の女性社員は、友人のつくったイタリアの反戦旗を背中に付けて参加。「私たちにも他人ごとではないので、国際法を無視した戦争は許せない」と、パレードしました。インターネットで知った大学講師の男性(34)は「イラク戦争をやめてほしいから、世田谷区から来ました」といいます。
パレードに先立って開かれた集会では、呼びかけ人の吉岡さん、豊栖さん、明珍さんが「イラク戦争では多くの民間人が犠牲になり、ジャーナリストも攻撃されました。日本を二度と戦争にまきこまないように、有事法案、(メディア規制の)個人情報保護法案に、反対していきましょう」と呼びかけました。集会アピールは「この戦争は理由・道理のないものです」と指摘。無法な戦争を支持し、有事法案の制定をねらう日本政府に「強く抗議」し、「『本の街』から、戦争反対、平和の願いを発します」と訴えています。