2003年4月20日(日)「しんぶん赤旗」
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十九日、「ピース・ムーブメント4・19」(全国学生平和集会)が東京・港区の芝公園23号地でおこなわれました。全国から五百人が集まり、「アメリカの犯した無法な戦争を許すことはできない」とアピールしながら六キロの道のりをパレードしました。
実行委員長の前田拓志さん(中央大学四年生)が主催者あいさつ。イラクで取材を続けてきたフォトジャーナリストの久保田弘信さんは、空爆で子どもたちの笑顔が消えた様子などを伝え、「戦争を繰り返さないためにも関心を持ちつづけよう」と呼びかけました。
高知女子大学一年生の伊澤愛さん(18)は、「平和のルールが壊されようとしているときに何もしなかったら、賛成しているのと同じ。愛する家族や大切な友人と暮らせるように、平和を求めつづけたい」と語り、共感を呼びました。
「人死ぬやん いややん」などのメッセージを張り付けた横断幕を持って歩いた神戸大二年生の女性(19)は、「学生の平和を願う気持ちを実感できた。戦争は終わってないし、イラクが安全になったわけでもない。本当のことを知らせていきたい。こういう戦争反対の集会さえ取り締まるような有事法制は止めたい」と話していました。
採択されたアピールは、米英の無法な軍事統治を批判して、国連中心のイラク復興を要求。各大学で平和の行動をおこしていこう、とよびかけています。