2003年4月20日(日)「しんぶん赤旗」
国連児童基金(ユニセフ)はこのほど、イラク人現地スタッフからの報告として、バグダッド現地の衛生状態が極限にまで悪化していると発表しました。
発表によると、ほとんどの公共サービスがバグダッドでは機能していません。ゴミ収集が停止し、ゴミが市内いたるところに集積されています。
病院では、診療で使った包帯など廃棄物の処理ができない状態となっています。
チグリス川西岸のサダム小児科病院では、死亡者が多く遺体を墓場まで運ぶことができず職員が病院構内に仮埋葬している状態です。いくつかの小児科病院では患者の70%が下痢に苦しめられています。
ユニセフ現地事務所は、特に衛生状況が悪化している地域でトラックによる廃棄物収集や子どもの治療のために努力を続けています。