2003年4月20日(日)「しんぶん赤旗」
世界各地で「アースデイ・アクション」が展開された十九日、「平和・共生・持続」をテーマにした「アースデイ東京2003」のさまざまなイベントが東京・代々木公園で開かれ、若者たちや親子でにぎわいました。「戦争は最大の環境破壊」とイラク戦争反対や医療支援などを訴えるブースや模擬店には人垣ができていました。
同イベントの実行委員長のC・W・ニコルさんは、カナダ、米国オレゴン州や、黒姫山での森林生態系復元の試みを紹介しながら、川と森を守る大切さを強調。日本の大規模ダムについて「マイナスがプラスより大きい。日本で水をためるのは必要だが、森が健康的なら水をため、ピュアで冷たい水をだしている」と語り、幅一メートルにもみたない小さな川でも、支流を守ることが大事だと力説しました。
カナダや米オレゴン州では百年後を考えて森林復元が始まっているというニコルさんは「それをじゃまするブッシュ(大統領)もいる。だけど、そのうちにぼくたちが勝つと思う」とのべ、「(イラク攻撃で市内に)落とされているミサイル一本分のお金で森も、人も救える」と訴えました。