日本共産党

2003年4月21日(月)「しんぶん赤旗」

バグダッド

生活基盤復旧急げ

赤十字が緊急アピール


 【アンマン19日岡崎衆史】赤十字国際委員会(ICRC)は十九日、バグダッドで「電気、電話、医療など住民の生活基盤復旧を急げ」と緊急に訴えました。

 ロイター通信によると、バグダッドで活動するICRCの代表は、停電が続き、学校や医療機関の再開のめども立っていない現状を懸念。「市民が必要としていることにこたえる新たな民政機関が求められている」と訴えました。

 また、バグダッド市内の病院で、通常通り機能しているのは、半分にも満たないと指摘。下水施設についても、戦争による損傷を夏までに修復できなければ、衛生状態が悪化すると警告しました。

 このほか、国連児童基金(ユニセフ)のベラミー事務局長は米CNNとのインタビューで「水不足のため下痢、栄養不良、病気が増加している」と指摘、水道の破壊が最大の問題だと述べました。バグダッドのほぼ全域で停電が続き、浄水場や病院の機能にも支障をきたしています。

 世界保健機関(WHO)は、バグダッド市内の病院で治療用の酸素が不足し、衛生状態が悪化している病院もあると懸念しています。

 世界食糧計画(WFP)は十九日、千四百トンの小麦粉をトラックでバグダッド郊外へ輸送しました。開戦以来初めての国連機関による食料輸送です。

 WFPの報道官はアンマンで、「現地の食料備蓄は五月初めまでに底をつくとみている。できるだけ早く配布を開始できるよう準備することが重要だ」と話しました。


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