日本共産党

2003年4月22日(火)「しんぶん赤旗」

ちょんまげ切ってすむ問題ではない

辞めない松浪議員


 「ちょんまげ切ったぐらいですまへんで」−。

 二十一日、保守新党の両院議員総会後、記者会見した松浪健四郎衆院議員(56)は、トレードマークのちょんまげを切っていました。その理由を聞かれると、「もう一回生まれ変わらなければならないんだろうな」とのべ、頭を下げ、議員辞職の考えがないことをあらためて示しました。

 これにたいし、松浪氏の地元からも、怒りの声が噴出しています。

 松浪氏の選挙区である大阪府泉佐野市で建築会社を経営する勝藤美男さん(61)は、「ちょんまげを切ったことで責任をとったことにはならへん」と語気を強めました。

 「今回の事件が発覚してから、地元としてはほんまに恥ずかしい議員を出してしまった、という声が広がっています。不景気のなか、私らはまじめに仕事をしてるのに、一部の業者だけと癒着した松浪氏の態度に怒りを覚える。ましてや暴力団がらみの人物の捜査状況を警察に照会するなんて、絶対にやってはあかんこと。ちょんまげで武士を気取るんやったら、きっちり議員をやめて責任をとるべきや」

 貝塚市で土建業を営み、松浪氏とも面識があるという会社社長は、「問題になっている暴力団系企業経営者と松浪さんのつきあいは、地元では知る人ぞ知る関係や。あの人はもともとそういう体質なんじゃないか」と指摘しました。


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