日本共産党

2003年4月23日(水)「しんぶん赤旗」

ドイツ

「爆弾の代わりに教育を」

復活祭平和行動

4日間で数万人参加


写真
21日、ベルリン市内を行進する人たち(片岡正明撮影)

 【ベルリン21日片岡正明】「米国の国際法違反の戦争を前例にするな」「国連強化、国際法と人権を国際政治の中心に」のスローガンで行われているドイツの復活祭平和行動は最終日の二十一日も続けられ、ベルリンで五千人、ハンブルクで八千人、フランクフルトで九千人が参加しました。ドイツ各地で四日間行われた復活祭平和行進はイラク戦争反対のドイツ国民の声を反映して昨年の七十カ所から今年は百五カ所に拡大し、のべ数万人が参加しました。

 ベルリンでは、この日晴天に恵まれ、「世界の人たちに平和と正義を、戦争ノー」「爆弾の代わりに教育を」などの横断幕を掲げて行進。障害者や親子連れ、自転車での参加者が目立ちました。

 カップルで歩いていたフンボルト大学の学生、フィリップ・シェルターさん(30)とジモナ・パガーナさん(22)は「米国はクラスター(集束)爆弾や劣化ウラン弾を使って罪もない子どもや市民を殺した。こんな国際法違反の戦争は許せません」と語りました。

 結集集会では「米国の国際法違反の戦争でブッシュ、ブレアを国際法廷の前に立たそう」との呼びかけがありました。

 この日最大のデモ行進があったフランクフルトでは社会民主党の元蔵相のラフォンテーヌ氏が「ブッシュ米大統領が国際法違反の戦争を行ったのは歴史的間違い」と厳しく批判しました。

 今年の復活祭ではミサでのキリスト教会のイラク戦争批判も目立ちました。

 プロテスタント教会の連合体、ドイツ福音教会会議のマンフレート・コック議長は「米国の大統領は宗教的な文言を口にして戦争を正当化しようとしている」と非難。ドイツのカトリック司教会議のカール・レーマン議長も「戦争で平和はつくりだせない」と表明しました。


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