2003年4月24日(木)「しんぶん赤旗」
【カイロ23日小玉純一】イラクからの報道によるとイスラム教シーア派信徒二百万人以上が二十三日、シーア派の預言者ムハンマドの孫イマム・フセインの死を悼む行事のため、聖地カルバラに巡礼しました。
巡礼らは「スンニ派とシーア派の団結、シーア内の団結」というスローガンを叫び、また少なくない信徒が米軍撤退を要求し「植民地にノー。占領にノー」「アメリカにノー、サダムにノー、専制政治ノー、イスラエルにノー」と、叫びました。
また「チャラビにノー」のスローガンも叫ばれ、米国が資金援助し暫定政権の有力候補としてきたイラク国民会議議長への批判として注目されます。
米軍はカルバラ上空へヘリコプターを飛ばし、巡礼を監視しました。
また米軍によって二日間拘束されたシーア派指導者アルファルトシ師は同日、アラブ首長国連邦のアブダビ・テレビで「米軍の逮捕は、フセインの命令による子弟の逮捕よりひどい」「両手を後ろに縛られ夜通し暴行を受けた」と述べました。