2003年4月25日(金)「しんぶん赤旗」
【ワシントン23日遠藤誠二】ブッシュ米政権は二十三日、イラクのフセイン政権崩壊後、同国のイスラム教シーア派住民が反米色を強めていることに関連して、イランが「干渉」していると警告を発しました。
フライシャー大統領報道官は記者会見で、「われわれはイラクの民主化にたいし外から干渉をするいかなる行為にも反対する」「(イランの)当局者がイラクに侵入し、シーア派住民地域を不安定化させることは、明白に(干渉の)部類に入る」と言明、米国の主張をイラン政府に伝えたことを明らかにしました。
二十三日付のワシントン・ポスト紙は、ブッシュ政権は、イラクのフセイン政権打倒ばかりに焦点をあて、戦後イラクで無政府状態が生じることは考慮していなかったと報じ、同政権の侵攻計画立案者に責任があると指摘しています。