2003年4月28日(月)「しんぶん赤旗」
アメリカによるイラク戦争の実態を伝えようと二十七日、市民団体の呼びかけで約二十人が参加し、東京・銀座で「ウオーキング写真展」をおこないました。
参加者は、戦争で両腕を奪われた少年のニュース写真や顔面に傷を負った少女らの写真を手に、買い物客でにぎわう銀座の街を歩いて、「ブッシュさん、この子の両腕と家族を返してくれますか?」「米軍の占領をやめ、被害者への補償を」と訴えました。
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一時間半、休みなく歩き続けた村上弥生さん(49)は、「もう終わったことと思っている人もいるけど、あれはアメリカが国際的な秩序を破って始めた戦争です。そういうことを許していいのか、これからにかかわる問題だと思います」と語ります。
こういう運動に参加するようになったのは、イラク戦争の問題が起こってからという村上さんは「私もやっとわかってきたけど、日本の政府がアメリカを支持したことや、有事法制の問題、教育基本法の問題、みんな同じ方向に日本をもっていこうという動きで根は一緒で。そういうことをもっと多くの人に知らせたい」。
呼びかけ団体の一つ、「ピース・アクション」のスタッフの一人は「アメリカは国連決議もないのに先制攻撃をし、多くの市民を殺してきました。明らかに国際法に反しているのに、その問題をうやむやにしようとしています。あの戦争は何だったのか、私たち市民の手で実態を調べ、みんなに知らせて、追及していきたい」と語っていました。