2003年4月29日(火)「しんぶん赤旗」
【カイロ27日小玉純一】バグダッドからの報道によると、米軍は二十七日、フセイン体制崩壊後からバグダッド市長を名乗っていたズバイディ氏を拘束しました。
米中央軍はこの拘束に関する声明で「(現在は)連合軍が唯一の合法的な政府当局だ」「連合軍のそとで政治的活動や主張をする個人や団体には断固として反対する」とのべました。米軍占領下の政権づくりへ向けた「イラク暫定行政機構」の第二回準備会合を翌日に控え、占領行政に少しでも障害になるものは許さない姿勢を示したもの。
ズバイディ氏は、米国防総省が反フセイン派として資金的にも支援してきたイラク国民会議(INC)のチャラビ議長と活動をともにしてきました。ズバイディ氏はこの間、勝手に市長を名乗り「委員会」などをつくっていました。