2003年4月29日(火)「しんぶん赤旗」
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「戦争をしなくてもいい国になる方法を考えよう」と市民四十人余が二十八日、東京・永田町の衆院第二議員会館前で有事法制と戦争を考える集会を開きました。
元特攻隊員・自衛隊教官で現在、厭戦庶民の会代表の信太正道さんは二十四日の衆院有事法制特別委員会を傍聴したと発言。日本共産党の木島日出夫議員の追及に、石破茂防衛庁長官が、米国のアジアでの先制攻撃によって有事法制が発動されることを認めた――と報告しました。
政治学者のダグラス・ラミスさんは「ブッシュ政権になってアメリカは変わった。堂々と先制攻撃をする国になった。アメリカは世界を直接統治する『帝国』になってしまった」とのべました。たくさんの市民が続けてきたイラク戦争反対の集会などの取り組みについて「イラク戦争はとめられなかったが、戦争の『正当性』をかなりつぶすことができた」と、励ましました。
参加者は「昨年五月ごろは有事法制は成立するといわれていましたが、いろんな人の運動のなかで、継続審議とすることができました。いまの状態で、できることを考えていきましょう」などと発言。有事法制反対、戦争反対の取り組みをすすめていくことを決意し合いました。