日本共産党

2003年4月30日(水)「しんぶん赤旗」

米軍発砲、15人を殺害

バグダッド近郊 撤退求めるデモに


 【カイロ29日小玉純一】カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが二十九日報じたところによると、米軍は二十八日夜、イラクの首都バグダッド西方五十キロのファルジャで、米軍撤退を求めるイラク市民のデモ行進に発砲し、十五人が死亡、五十人が負傷しました。別電によると、死者は十三人で、うち六人が六、七歳の子どもだったといいます。同テレビによると、米軍側はデモを制止しようとしたところ、デモ隊側から発砲があり、発煙弾を撃ったが、デモが進行を続けたため、発砲したと主張しています。しかし、目撃者はデモ隊側からの発砲を否定しています。デモは、米軍がこの地域の占領本部としてイスラム教の宗教学校を占拠しているのに対し、「学校を子どもに返せ」と主張して行われたものだったといいます。

 事件犠牲者の葬儀が二十九日行われ、墓地への沿道に集まった数千人の市民が「米国は出て行け」などと叫んだと伝えられます。


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