2003年5月1日(木)「しんぶん赤旗」
【カイロ30日小玉純一】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラによると、米軍が三十日午前、バグダッド西五十キロのファルジャで二十八日に続き再びデモの人びとに発砲し、少なくとも二人を殺害、四人を負傷させました。約七千人のデモ参加者は、米軍が占拠していた学校から撤退したことを祝うとともに、米軍の存在に抗議していました。
別の報道では、デモ隊は米軍が陣取った元バース党事務所前で、二十八日に少なくとも市民十三人以上を殺害した米軍に抗議し、投石。これに対し、米軍が発砲しました。目撃者はデモ参加者からの発砲は無かったと証言しています。
アルジャジーラは「イラクにはまったく安全がない」、「イラクで起きていることすべてがアメリカの民主主義なのか? これは違う。民主主義は高い礼節なのであって、罪の無い人を殺すことではない。アメリカはいつも民主主義のマスクをかぶっている」という住民の怒りの声を伝えました。