2003年5月1日(木)「しんぶん赤旗」
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無法なイラク攻撃に反戦の声を上げつづけてきた「ワールド・ピース・ナウ」のデモやさまざまな行動に立ち上がった若者ら約五百人が四月三十日夜、東京・新宿区内で「ワールド・ピース・ナウ」のこれからをテーマに緊急シンポジウムを開きました。
同シンポでは、イラク戦争反対を訴えて四月上旬までバグダッドの浄水場などに滞在したフリージャーナリストの志葉玲さん、会社員の相澤恭行さんが「ヒューマンシールドとしての体験」をビデオ映像で紹介。志葉さんは「病院では、子どもの足にまだクラスター爆弾の破片がささっていた。広範囲に犠牲を出すのはわかっているのに」と、残虐兵器を使ったアメリカの攻撃に抗議の声をあげました。
高橋和夫・放送大学助教授は、マスコミのイラク戦争報道について「大いに反省してもらいたい」と指摘。
パネル討論で、実行委員会に環境、人権、平和などの五十の市民団体が集まり、最初は六百人だった輪が、四万人の四時間にわたるパレードに広がったことを振り返り、「有事法制をつくろうという最悪のシナリオがつくられようとしていることに反対しよう」「真実を知らせることが大事」「こんどは戦争をとめる大きな力をつくろう」などと、身近なところで運動を続けていくことの大切さを話し合いました。